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フローリング張替え方法の種類 戸建て/マンション別に解説!

スタッフブログ「素人女子でも分かったフローリング張替え工法についてまとめました」

こんにちは!広報担当の佐々木です。今回はフローリングの張り替えリフォームについてまとめました!建築素人の私でも分かった内容なので、ぜひリフォームを検討中であれば参考にしてください!

経年劣化が目立ちやすいフローリングの張り替えは、ほぼマストでリフォームプランに入ります。しかし、同じ「フローリングの張り替え」と言っても、その住居の状態によって採るべき方法は変わるようです!住居がマンションか、戸建てか、という違いはもちろん、築年数が経っていればフローリング材を張る土台の「床」そのものの修繕が必要になることもあります。

この記事では、建築超初心者&文系女子の筆者でも分かった、フローリング張替え工法の違いについて紹介しています。フローリング張替えを検討している方はぜひ、自分のお家がどれに当てはまるか参考にしてお考えください!

1.マンションのフローリング張替え工法

マンションリフォームでは必ず「マンション規約」に則って工事を行う必要があります。主に「直貼りフローリング」「根太工法」の2つに分かれますが、まずは自分のマンションの「マンション規約」を確認し、工法や使用する材料が指定されていないか確認しましょう。

直貼りフローリング

直貼りフローリングのイラスト図

鉄筋コンクリート(RC)構造のマンションで主に使われている方法です。名前の通り、コンクリート製の床(床スラブ)に糊で直接フローリングが貼られています。この場合、使用するのはLL-45もしくはLL-40等の遮音性能を備えたフローリング材で、裏面にクッションがついているものです。もともとの床の状態が直貼りであるマンションならば、リフォームでも同じ方法をとることになるでしょう。

この方法のメリットはフローリング材以外の材料がほとんど必要ないので、比較的費用が低くなること、また工法が単純で工期も短く済むという点です。

根太工法

根太工法のイラスト図

マンションにおける根太工法とは、コンクリート製の床(床スラブ)の上にさらに木材で床を組み、その表面にフローリングを張る方法です。コンクリートの床と木材の床の間に空洞ができることで、防音性を補ったり、その空間に配管を通したりすることができます。

根太工法のメリットは配管が動かせる状態にあるので、将来、水回りの移動を伴うリフォームが可能な点、また使用するフローリングを遮音性能のない材料からも選べるので、無垢材など希望のものを選びやすいという点があります。

2.戸建てのフローリング張替え工法

戸建てリフォームのフローリング張替え工法は、既存床の傷み具合や水平レベルのゆがみ具合によって適切な方法が異なります。築年数が古い建物ほど傷んでいる可能性は高く、そのような場合は床や壁を解体して骨組みだけの状態にする「スケルトンリフォーム」を採用することが多いです。一方で既存床がまだ活用できる場合は「増し張り」を検討します。

以下それぞれについて詳しく解説していきます。

古家の場合①根太工法編

スケルトンリフォームで、かつ、根太工法を採用する戸建てリフォームとなると、築40年以上の古屋が想定されます。まず、ここで問題となるのは建物の基礎部分です。

現在、多くの新築住宅で採用されているのは下記の画像のような「ベタ基礎」と呼ばれる構造です。

ベタ基礎のイラスト図

「ベタ基礎」の場合、コンクリートが建物の床部分全体に敷かれてるので、建物の重さをで支えることになります。

一方、築40年以上の古屋に多く見られるのが「布基礎」と呼ばれる構造です。

布基礎のイラスト図

「布基礎」では地面に逆T字型のコンクリートの土台を据え、その上に柱を立てています。「ベタ基礎」と違い、建物の重みを独立したで支えるため、地震や経年変化によってそれぞれの土台が沈み込んだり、ずれたりして、建物全体がゆがんでしまっている恐れがあります。

このような場合は、床を解体し、新たに歪みを直しながら根太を組むことで、床を水平に戻していきます。

建物に歪みが生じ、生活に支障をきたすほど床が傾いている場合は、根太工法によって修正するのが良いでしょう。

古家の場合②剛床(根太レス)工法編

剛床(根太レス)工法とは、上記で説明した根太の部分を省き、「大引き」と呼ばれる床の太い梁に直接、厚みのある合板(大体24mm厚)を張りつけ、その上にフローリングを張る方法です。

剛床(根太レス)工法のイラスト図

床の傾きがひどい場合でなければ、剛床(根太レス)工法の方が材料や手間が省けるというメリットがあります。

また、ここで再度問題になるのが基礎部分です。上記で説明したように、「ベタ基礎」であれば、建物の床下はすべてコンクリートで覆われているので、地面からの湿気や冷気、害虫等のリスクが低いといえますが、「布基礎」の場合は、床下が直接、地面になるので湿気や冷気の影響をどうしても受けてしまいます。

根太工法の場合だと、床面の合板が壁の柱より内側になるので、地面の冷気や湿気がそのまま壁の内側を通って住居内に侵入してしまいます。一方で剛床(根太レス)工法であれば、床面の剛床の上に壁の柱を立てるので、地面の冷気が侵入する隙間をつくりません。

以上のことから、建物に酷い歪みがない場合は剛床(根太レス)工法にすることで、断熱性能向上を図ることができます。

傷みが少なければ、増し張り

増し張りとは既存のフローリングをそのままに、上から新しいフローリングを張る方法です。比較的年数が経っていない住宅の既存フローリングは、多少のたわみや傷はあるものの大きな問題はないことがほとんどです。その場合は既存フローリングの上に増し張りすることで、防音性が向上したり、撤去・解体作業の費用や時間を削減できるメリットがあります。

ただし、新しく張るフローリングの厚みの分だけ床の高さが高くなる点は注意が必要です。キッチンなどの設備に不具合が生じないか気をつけて検討してください。

3.フローリング張替えリフォームはしっかりと床下や躯体の状況を確認してから決めよう!

以上、今回はフローリング張り替えの方法についてまとめました。適切なフローリングの張替え工法は、住居がマンションなのか、戸建てなのか、そして床下や基礎部分を中心に建物全体の現状をしっかり把握してから決めることが重要です。

特に異常がなければ増し張りなど費用や工期を省ける方法を選ぶこともできますが、床の傾きシロアリ被害など、特に築年数が経っている住居の場合は根本の問題を解決する良い機会になるかと思います。

ぜひこの記事を参考にして、リフォームで安全・快適な住まいを手に入れてください!


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